名古屋港水族館観察日記

海で暮らすための体

CIMG0510.jpgイルカやクジラの皮膚。触ったことはありますでしょうか。ちょっと硬いゴムのような感触で、弾力がありますよね。


パッと見丈夫そうに見えるイルカやクジラの皮膚も乾燥には弱く、長い時間空気に触れていると乾燥してしいます。そして、やけどをしたような状態になってしまい、体温を調節することができなくなって死んでしまいます。こまめに水に浸かっていないと大変なことになってしまうのですね。



イルカやクジラを他の水族館などから移すときに細心の注意をはらうのはそのような理由からでもあるのですね。


北館・発見コーナーには、イルカの輸送容器が展示してあります。



では、イルカやクジラたちは眠るとき、どうすればいいのでしょう。彼らは水面に浮かばないと息を吸うことができません。でも、浮きっぱなしでは背中だけが海面から出てしまい、背中が乾いてパリパリになってしまいます。



浮くこと。
潜ること。
泳ぐこと。
危険から身を守ること。

ざっと思いつくものだけでも、イルカやクジラたちは眠っている間もこのようなことをし続けないといけません。



なんと、そのために、
脳が右と左とで半分づつ交代で眠るようになっているのだそうです。
そして、それに合わせて体も半分づつ休んでいるのだとか。



片方の目を閉じてゆったりと泳いでいるとき。ぼやーっとしているのか、なんなんだろう?と思った方。
それはイルカのおやすみ中です。



名古屋港水族館のイルカプールは窓が大きく、イルカたちを観察するのにもってこいです。
何頭ものイルカがいるので、どれか1頭くらいはおやすみ中のイルカがいるかも。
ぜひ探してみてくださいね。



名古屋港水族館で観察できるクジラ・イルカの仲間たち
バンドウイルカ
カマイルカ
・スナメリ
シャチ
ベルーガ




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ペンギンの住むところ

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ペンギンって何種類くらいいるのでしょうか?


エンペラーペンギン
・キングペンギン
アデリーペンギン
・ヒゲペンギン
・ジェンツーペンギン
・マカロニペンギン
・ロイヤルペンギン
・イワトビペンギン
・フィヨルドランドペンギン
・スネアーズペンギン
・シュレーターペンギン
・キガシラペンギン
・コガタペンギン
・ハネジロペンギン
・フンボルトペンギン
・マゼランペンギン
・ケープペンギン
・ガラパゴスペンギン


地球上では現在18種類のペンギンがいます。



この中で一番大きなものはエンペラーペンギンで、
体長は100cm-130cm、体重は20kg-45kg。
小学校低学年の子ども位の体格ですね。



また、一番小さなペンギンはコガタペンギンで、
体長40cm、体重1kg。
エンペラーペンギンとは大きな差がありますね。



このペンギンたちの住んでいるところはどこなのでしょう?
みんな南極だと思っていませんか?
ところがどっこい、ペンギンたちが生活するのは南半球のみには限られていますが
南極だけではなく赤道直下の熱帯にまで及ぶのです。



赤道直下の熱帯に生息するガラパゴスペンギンやニュージーランドのコガタペンギンと、
南極近くの寒い地域に住むペンギンたち。
同じペンギンではありますが、それぞれの生活の場に応じた体の作りになっています。



一番わかりやすいのがフリッパー。翼の部分です。
暖かい地域に住むペンギンのフリッパーはたいてい体に大して大きくなっています。
これは体の熱を放出しやすくするため。
それに対し、
エンペラーペンギンのような寒い地域に住むペンギンは
フリッパーが小さめになっています。



名古屋港水族館では
エンペラーペンギン
アデリーペンギン
・ジェンツーペンギン
・ヒゲペンギン
の4種類のペンギンが生活しています。



どれも南極に近いところで生活をしているペンギンですが、
その中でもエンペラーペンギン
最も寒い場所で生活をしてます。
その大きな体は寒さから身を守るためだとも言えるのですね。



また、
エンペラーペンギンの足首をよく見てみてください。
他のアデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギンとくらべると
その足首はすっぽりと羽毛で覆われているのもわかるはずです。
これも寒さから身を守るためのものなのですね。



動きを見ているだけでもかわいいペンギンたちですが、
もう少しその体つきなどにも注意を払うと、おもしろく観察できますよ。







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ハクジラとヒゲクジラの違い

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ハクジラ・ヒゲクジラという分類は耳にしたことがあるという方が多いでしょうね。
今地球上のクジラ類はこの「ハクジラ」、「ヒゲクジラ」の2種類に分化しています。
口の中に歯が生えている、またはヒゲが生えているといった区別は名前から簡単に想像がつきますが、それ以外ではどのような点が違っているのでしょうか。





ハクジラ

その名のとおり、歯を持つクジラがハクジラです。歯はするどく尖っており、この歯で魚やイカなどを捕らえて食べています。他の動物は犬歯や臼歯などの違う形の歯を持っていることが多いのですが、ハクジラ歯の形は全部同じ。一種類の形しかありません。また、このハクジラの仲間には歯が一対しかないこのもあります(アカボウクジラ科の一部の雄)。


ハクジラの仲間の鼻(噴気孔)は三日月型で一つで、くちばし状の口を持ちます。


名古屋港水族館で見ることのできるシャチカマイルカバンドウイルカなどのイルカの仲間はハクジラに分類されます。ちなみにイルカとクジラは特に区別されているものではなく、小型のクジラをイルカと呼んでいるだけにすぎません。


ヒゲクジラ


口の中に歯の代わりにヒゲを持つのがヒゲクジラです。ヒゲというと男の人の顎に生えるもののようなものを想像するかもしれませんが、それとは少し違い、このクジラヒゲは板状の角質です。


クジラヒゲは上あごに密集して生えて垂れ下がっているのでまるでブラシのように見えます。このブラシ状のヒゲを上手に使ってプランクトン(小魚やオキアミなど)を濾しとって食べているのがヒゲクジラの仲間になります。体重約130tにもなる地球上で最大の動物であるシロナガスクジラはこのヒゲクジラの仲間です。あんなにも大きな体を持つシロナガスクジラのエサがプランクトンだというのは驚きですね。


ヒゲクジラの仲間の鼻(噴気孔)は八の字型で二つあり、大きな口を持ちます。


名古屋港水族館ではミンククジラの頭部模型が展示されています。その模型には実際のクジラヒゲが使われています。ぜひ見てみてくださいね。


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ペンギン情報コーナー

pengintebukuro.jpgペンギン水槽を奥に進むと、ペンギン情報コーナーがあります。ここでは世界で確認されている全18種類のペンギンについてパネルやビデオを通して知ることができます。ペンギンの卵のレプリカにも触ることができますよ。これは大きさや形・重さをそのまま再現したもので、それぞれのペンギンの特徴と合わせて肌で楽しめるものになっています。



そのすぐ横には名古屋港水族館でふ化したペンギンの人工育雛の記録や、餌の紹介などもあります。今でこそ名古屋港水族館水族館ではジェンツーペンギン・アデリーペンギン・ヒゲペンギンが毎年繁殖していますが、開館当初は苦労の連続だったそうです。



飼育係の方は南極へも何度も出向いて生息地を観察。自らコンクリートを練ってペンギン水槽の改造までしたのだそうです。その甲斐あってヒゲペンギンとアデリーペンギンは95年に日本で初めて繁殖に成功、ジェンツーペンギンも毎年ヒナの誕生を見ることが出来るようになりました。



penguinesa.jpg人工育雛はこれがまた苦労の連続だったようで、育てているヒナが「ペンギン嫌い」にならないように、ゴム手袋で作った手製のペンギンお面を手にはめて自分の顔には黒い網をかぶって、エサをやっていたのだそうです。まさしく黒子。そのような形でヒナを育てること2ヶ月。素顔を見せたときはヒナは飼育係さんの顔を見てびっくりして後ずさり。作戦は大成功だったようです。



ペンギン情報コーナーでは実際に人工育雛時に使われた飼育係さんお手製のゴム手袋製ペンギンお面を見ることができます。手作り感たっぷりのこのお面を見ると飼育係さんの苦労とペンギンたちに対する愛情をさらに身近に感じることができますよ。エサをやるための注射器なども展示してありました。



その人工育雛されたヒナも今ではすっかり立派なオスのペンギンに成長し、何羽もの子どもをもつパパになっています。飼育係さんのそのような苦労がなかったら「ペンギン嫌い」のペンギンとして大きくなってしまい、繁殖は難しかったかもしれませんね。



penguinhane.jpgこのコーナーにボランティアの方がいらっしゃると、ペンギンの雛から抜けた綿羽を触ることができます。普段は展示されているものを見るだけしかできないので、触れた方はラッキーです。この綿毛はかなりふわふわでこれを身にまとうんだから確かに暖かそう。でもそれくらいの保温力があるもので体を包まないと、厳しい寒さを耐えるのは難しいのでしょうね。



これらの展示物に囲まれるようにして、ペンギン情報コーナーの真ん中には実物大のペンギンたちの模型が置いてあります。とても大きなエンペラーペンギンのものもあり、模型のなかではやはり一番人気のようです。その他にもヒゲペンギン・ジェンツーペンギン・アデリーペンギンと名古屋港水族館にいるペンギンが大集合しています。自由に触ってもいいので、いつも子どもたちで賑わっています。実際の動いているペンギンとのツーショットは難しくても、こちらのペンギンとはいつでも一緒に写真に写れるので、人気の写真スポットにもなっていますよ。





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