名古屋港水族館観察日記

アメフラシ

amehurasi1.jpg★水深1-3mほどの浅瀬
★草食。海藻類を食べる。
★日本沿岸に分布する種は多くが15cm程
★寿命は1~2年
★南館1階 タッチタンクにて展示








南館の特別展示室と出口との間にタッチタンクがあります。ここには浅瀬の動物が何種類か飼育されており、ボランティアの方が見守る中、生き物を触ることができます。
ヤドカリやウニ、ヒトデと一緒にここにいるのがアメフラシ。色も地味だし動きものろのろなのでなんとなく目立たない存在。水の中でなら手のひらに乗せてもいいとのことだったので、子どもの手に乗せてみました。
見た目の通りふにゃふにゃで、頼りない体を持つアメフラシくんたちは、実は貝の仲間。でも貝殻は退化しており、体内に入ってしまっているのだそうです。その証拠に背中のヒダのあたりを触ると体の中に固い貝殻があるのがわかります。


外敵に襲われたりすると紫色の粘りのある液体を出し、それで相手を追い払おうとします。その紫色の液体が水中ではまるで雨雲が立ち込めたように見えるため、アメフラシの名がついたとの説も。また、雨の時に岩場に集まるからアメフラシと名付けられた説もあり、その名の由来はよくわかっていません。


英語圏では「Sea hare」と呼ばれ、これは「海のウサギ」という意味。なんだかかわいらしいですね。頭にある二本の突起をウサギの耳に見立てたからなのだそうです。ちなみに中国でも海兎と呼ばれているとか。
アメフラシが磯でよくみられるのは春から夏にかけて。これは繁殖のためで、一匹が数万個もの卵を産みます。卵は細長い麺のような形をしており、「海素麺」とも呼ばれます。この卵は約2週間で孵化し、その後プランクトンとして海中を泳ぎ回った後に海底生活をします。

「アメフラシは毒を持っている」と聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。皮膚や危険を感じたときに出す粘液状の液体にも毒があることがあるのですが、この毒は食べている海藻に由来するものなので、水族館で飼育されているアメフラシには毒はありません。安心してタッチしてみてくださいね。


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